スタッフの声
プログラマー
2008年新卒入社
出身校:HAL大阪 ゲーム制作学科マルチメディア専攻
どのような業務を担当していますか
プログラミングだけでなくいろいろなことを担当しています。
『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』ではゲーム中の敵やオブジェクトのプログラミングを担当し、
『スーパーマリオ オデッセイ』では、デザイナーが使うツールの開発をしました。
今年は新人研修も担当しています。
プログラマー向けの研修は、課題をこなしてもらいながら指導する形式で、密度が濃くレベルが高いのですが、こちらからはヒントをあまり出さずに本人の気づきを大切にしています。
たとえば、課題につまづいて質問されたときでも、すぐに答えを教えるのではなく、こちらから質問を重ねて本人に説明させることで問題点を明らかにさせるなど、その過程を大事にしています。
そうして問題に悩んだ末に「あ、そうか、こういうことか」と気づいてくれた時は嬉しいですね。
仕事の楽しさややりがいを教えてください
職種を問わずチームで協力して良いものを目指して作っている時はものすごく楽しいです。
たとえば、デザイナーからの「もっとこんな感じでキャラクターを動かしたい」「こういう手応えにしたい」といった要望に対して期待以上のもので応えるべく、リテイクを乗り越え、試行錯誤しながら開発をしているときにやりがいを感じます。
また、プランナーから「こういう遊びが作りたいのでこういうオブジェクトが欲しい」と要望があり実装した後に、プランナーがそれを上手く使ってとても面白いレベルデザインをつくったときなどは「みんなでゲームを作っている!」という一体感があり楽しいです。
1-UPスタジオの魅力を教えてください
働きやすさだと思います。
まず、仕事への取り組み方や姿勢がとても建設的です。仕事へのプレッシャーはあるのですが、ミスが見つかっても責めるのではなくチームとして全員で解決しようとするので、安心して取り組むことができます。
成果物に対するクオリティラインは高いので、仕事としてはそれなりに大変になる場合もありますが、ここをやりがいとして考えれば魅力の一つだと思います。
また、有給休暇がしっかりと取れます。
新卒の場合、入社前に身につけておくことはありますか
プログラマーとしての専門的な知識や技術などを入社前に身につけておく必要はありません。
強いて言うならアルバイトをしていろいろな経験を積むことをお勧めします。
アルバイトをしていると何かしらの出来事やトラブルに見舞われることがあります。そのときの自分の言動や、それによって周りの人に与えた影響を振り返ることで自分の未熟な点がわかったり、周りの人の考えに触れる機会が増えるためです。
そこから視野が広がり、ものごとを多角的に考えられるようになれば、実際のゲーム開発でも役に立つと思います。
今までの業務の中で一番印象に残っていることは何ですか
任天堂と仕事をしていて特に驚いたのは、開発途中の「モニター」を非常に重要視しているところです。どんな些細な意見でも真摯に耳を傾け、真剣に解決を考えて実行に移す姿勢はすごいと思います。
任天堂のゲームが「世界中の誰もが安心して遊べる商品」たり得る所以と痛感しました。
仕事の中で苦労したことと、それをどうやって乗り越えたか教えてください
初めてプロジェクトのリーダーを任されたとき、気負い過ぎて全て一人で解決しようとしてしまい、問題が発生しても悩みすぎて本質を見抜けずに苦労したことがありました。
「リーダー」はチームを率先したりまとめたりする役割を担いますが、リーダーだから全部自分でどうにかしないといけないわけではなく、むしろ調整役として、周りに相談したり、実行できそうな人に任せたりしていいのだと後から気づきました。
そもそも「リーダー」という単語からは偉い感じがしますが、むしろみんなに仕事をお願いする立場なんだなと感じました。
最近リーダー業務を担当したときは前よりは少しうまくこなせたと思うので、いま、乗り越えている最中だと思います。
プログラマーとして仕事の中で大事にしていることはありますか
問題解決の際のアプローチが正しいかどうかの判断は大事にしています。
何かしらの要求をプログラムで実現する場合、「本当に必要な事」や「必要な技術は何か」を見極めることは重要なポイントです。
ここを間違えると、仕様変更に弱い作りになってしまったり、余計なバグを生んだり、必要以上に時間がかかったりして、とても非効率になってしまいます。最悪の場合は、そもそも何も解決しないという事態に陥ります。
ですから、ここの精度を高めて手早い実装、着実な成果へと結びつけて、他セクションの仕事の回転を速めるように心がけています。
プログラマーとしての最新技術や情報はどのように習得していますか
プログラマー向けの専門誌やゲーム雑誌を読んだり、インターネットで興味がある分野を見たりしています。
プロジェクトに配属された際は、そのプロジェクトで取り入れている技術を知ることができます。
社外では「CEDEC」というゲーム開発における技術カンファレンスに参加したり、参加してきた社員からの報告を聞いたりしています。
今後どんな人に入社して欲しいですか
1-UPスタジオはプログラマーの人数が少ないので、「これから入社する方」=「将来1-UPスタジオのプログラマーの中核を担う方」になります。
ですから「職人としてのプログラマー」というより、「他セクションを巻き込んで組織をリードしていくようなプログラマー」に入社してもらえると、とても嬉しいし楽しいです。
応募者へのメッセージをお願いします
1-UPスタジオはこれからも成長していく会社であり、まだまだ未完成な部分もあります。
これを好機ととらえて、ご自身のゲーム開発人生を豊かにする選択肢の一つとして当社に魅力を感じてもらえると嬉しいなと思います。